小売業月次売上高レポートvol.67
10月は記録的高温や、イベント特需終了で消費は一服
Hidden Gemsでは、上場企業を中心に月次売上高の開示がある小売業の既存店売上高、客数、客単価を毎月集計し、「小売業月次売上高レポート」と題して、毎月こちらにてご報告いたします。より詳細なデータや概要にご興味のある方は「お問い合わせ」までご連絡ください。
なお、2020年の既存店売上高は新型コロナ感染症の影響による異常値で、2021年の同会社発表伸長率から実態を把握することが難しいため、実態に則した修正を行っております。新基準の詳細につきましては、本レポートの末尾をご覧ください。
図表1:サブセクター別既存店売上高前年同月比伸び率(単純平均)(直近月降順、%) 10月降順
出所:各社データよりHidden Gems 注:通販セクターは既存店売上高開示企業がないため、全店ベースでの数値を採用。上記単純平均値には、通販以外の一部企業で既存店売上高の開示がない企業の値を含みません。注1:新型コロナ感染症の影響で既存店売上高の振れ幅が大きい事から、より実態に近い数値に修正する為、2021年1月より会社開示数値を弊社新基準で表示しております。
注2サブセクター名:CVS(コンビニエンスストア)、HC(ホームセンター)、家具・LS型専門店(家具・ライフスタイル型専門店)、DS/100円(ディスカウントストア/100円ショップ)、レンタル専門店(本・CD・DVD販売/レンタル専門店)、ファミレス(ファミリーレストラン)
22サブセクターのうち、プラスは16サブセクター:
10月の小売業合計既存店売上高は、前年同月比4.7%増、うち純小売りは2.7%増、外食は9.2%増。プラスのサブセクター数は、全22サブセクター中16。同2019年対比では20サブセクターと、消費増税後の買い控えの反動から多くのサブセクターが増収となりなりました。
天候要因は、東京都では、降雨日数が前年より7日減(12日)、最高気温平均値23.7℃(前年同月比+2.2℃)、最低気温平均値14.7℃(同+0.9℃)となりました。
曜日回りによる土日祝日は1日減。データ集計企業数は、197社(純小売り135社、外食62社)でした。
サブセクター別伸び率:
前年同月比での上位3サブセクターは、リサイクルショップ(18.3%増)、百貨店(15.9%増)、ファストフード(11.2%増)。下位サブセクターは、本・CD/DVD販売/レンタル専門店(5.4%減)、スポーツ専門店(4.5%減)、ホームセンター(4.5%減)となりました。
弊社では、より詳細なデータ分析を多数行っております。ご興味のある方は「お問い合わせ」までご連絡ください。
既存店売上高・客数・客単価前年比3ヶ月移動平均値の推移:
図表2:既存店売上高・客数・客単価前年比3ヶ月移動平均値の推移(%)
出所:各社データよりHidden Gems
2021年1月から採用する新基準概要:
図表3:既存店開示数値の弊社新基準について
出所:Hidden Gems作成